The Beatles『Yellow Submarine』2009-09-13 Sun 01:00
1. Yellow Submarine 2. Only a Northern Song 3. All Together Now 4. Hey Bulldog 5. It's All Too Much 6. All You Need Is Love 7. Pepperland 8. Sea of Time 9. Sea of Holes 10. Sea of Monsters 11. March of the Meanies 12. Pepperland Laid Waste 13. Yellow Submarine in Pepperland ※ 1〜6=The Beatles 7〜13=Original film score composed & Orchestrated by George Martin [2001年頃に作成したものを加筆・訂正] 1968年公開の同名アニメーション映画のオリジナル・サウンドトラック盤。 録音は『The Beatles』以前のものでしたが、発売はそちらが優先され、 このサントラ盤は映画公開から数ヶ月遅れた1969年1月17日に発売されています。 発売の順序は抜きにして、音的には『SGT...』『Magical...』寄りで、 1,4以外は実際にそれらのアルバムとほぼ同時期にレコーディングされています。 アナログ盤A面(1〜6)がビートルズの演奏、 B面(7〜13)はジョージ・マーティンによるオーケストラの演奏を収録。 「Yellow Submarine」「All You Need Is Love」は既発曲だし、 新曲が4曲のみという事もあり、現在も人気の低いアルバムですが、 ジョージのサイケな2曲「Only a Northern Song」「It's All Too Much」、 1968年2月録音の「Hey Bulldog」が入っているので決して聞き逃せない。 ビートルズ側は『SGT...』から漏れた曲という感覚だったのかもしれないけど、 他のバンドだったら傑作扱いでしょう…(笑) [単なる個人的な思い出] このアルバムを初めて聴いたのは1986年の半ば以降…だったような。 丁度オリジナル・アルバムの"モノラル盤"が限定発売され、 うちの近所のレコード屋には「それしか置いていなかった」ので、 必然的に(?)このアルバムはモノラル盤で初めて聴きました。 ![]() 『Yellow Submarine』(LP=東芝EMI EAS-70138) 解説書にはステレオとの違いについて色々と書かれていましたけど、 数年後、実はステレオをモノに落としただけの"偽Mono"だと知って唖然…(苦笑) 「Yellow Submarine」と「All You Need Is Love」を聴いて変だなとは思っていたけど…。 イギリス盤はこのアルバムと、「Revolution 9」がステレオをモノにしただけとの事。 ちょっとビートルズからは話がそれますが、モノとステレオの小ネタという事で。 アメリカのロック・バンド、Moby Grapeの一部の曲でどういうわけか、 ステレオ盤をモノラル装置で再生すると、ステレオで左右に広げていたコーラスが、 モノラルだと消えてしまうという珍現象が起きます。 もし機会がありましたら「Omaha」「Indifference」のステレオ・ミックスを ヘッドホン・ジャックをいじったり、PC上でMonoに変換して聴いてみてください。
オリジナル・アナログ盤が"偽Mono"っつーことで、 今回のリマスター盤・Mono Boxにはこのアルバムが含まれず、 新たに作られた『Mono Masters』に「Only a Northern Song」「All Together Now」 「Hey Bulldog」「It's All Too Much」が、本物のMono Mixで収録されました。 なお、1999年9月にはオーケストラの曲をカットし、 映画の中で使われた他の曲をプラスし、さらにそれらを"Remix"した 『YELLOW SUBMARINE SONGTRACK』がリリースされています。
[オススメのカヴァー・ヴァージョン] 「Yellow Submarine」 ◎金沢明子『大瀧詠一ソングブック2』 「Hey Bulldog」 ◎奥田民生『悩んで学んで』 「It's All Too Much」 ◎Steve Hillage『L』 「おまけ:別ヴァージョンについて(簡易版)] ここに記載するヴァージョン/テイク違いは"簡易版"です。 個人的に把握している範囲内で、大雑把に書いてありますが、 もっと細かく、深ぁ〜く知りたい方は、 12月に下記の本が出ますので、そちらもご参照ください。
1. Yellow Submarine ステレオ(a)、モノラル(b)、別ヴァージョン(c)、リミックス(d)の4種類があります (偽MonoやDVDの5.1chサラウンドは除く)。 (a)ステレオ・ミックスはアルバム『Revolver』と同一。 アナログのモノラル盤はステレオ・ミックスをモノに変換しただけ。 (b)シングル盤及びアルバム『Revolver』収録のOriginal Mono Mixとの違いは イントロのギターの入り方に出ています。 (c)シングル『Real Love』(1996年)にイントロに語り等の入った別ヴァージョンを収録。 (d)『Yellow Submarine Songtrack』(1999年)には、Remixが収録され、 右に寄っていたヴォーカルが中央に移動している他、いくつか違いがあります。 2. Only A Northern Song 疑似ステレオ、モノラル、別ヴァージョン、Remixの4種類あり (DVDの5.1chサラウンドは除く)。 当時(1967年4月)の技術としては手の込んだMono Mixが作成され、 Stereo Mixの作成が無理だと判断されたのか、 LP、旧盤CD共に疑似ステレオで収録されていました。 そして、Mono盤LPにはオリジナルのMono Mixは採用されず、 疑似ステレオを再びMonoにした、"偽Mono"で収録される事に…。 しかし後の1999年、『Yellow Submarine Songtrack』で初めてステレオ化が実現。 今回発売のリマスター盤では疑似ステレオではなく、モノラルで収録されています。 Mono Mix自体は初のCD化で、『Mono Masters』にも収録。 また、『Anthology 2』にはヴォーカルの異なる別ヴァージョンが収録。 こちらはステレオですが、他にSEが挿入されていなかったりと、違いがあります。 3. All Together Now ステレオ、モノラル、リミックスの3種類があります (偽MonoやDVDの5.1chサラウンドは除く)。 どれもこれといって大きな違いというのはないと思います。 4. Hey Bulldog ステレオ、モノラル、リミックスの3種類があります (偽MonoやDVDの5.1chサラウンドは除く)。 ステレオはLP、旧盤CD、リマスター盤CDに収録。リード・ヴォーカルが右なのが特徴。 モノラルは『Mono Box』(2009年)の『Mono Masters』で(正規盤としては)初登場。 特に大きく違うのはフェイド・アウト。ステレオよりも長く、 聞き慣れないベース・ラインを聴く事が出来ます。 『Yellow Submarine Songtrack』(1999年)ではヴォーカルが中央に移動。 5. It's All Too Much ステレオ、モノラル、リミックスの3種類があります (偽MonoやDVDの5.1chサラウンドは除く)。 ステレオはLP、旧盤CD、リマスター盤CDに収録。 モノラルは『Mono Box』(2009年)の『Mono Masters』で(正規盤としては)初登場。 ステレオに比べてフェイド・アウトが早く、ギターもやや引っ込んでいる。 『Yellow Submarine Songtrack』(1999年)ではRemixされて収録。 全体的に各楽器がクリアに聴こえますが、音のバランスは意見の分かれる所。 ちなみに映画『Yellow Submarine』のDVD収録のヴァージョンは LP、CDでは(編集でカットされて)聴く事の出来ない歌詞が登場します。 他にも8分にも及ぶモノラルの全長版も存在しますが、正規では未発表。 6. All You Need Is Love ステレオ、モノラル、疑似ステレオ、リミックスの4種類があります (偽MonoやDVDの5.1chサラウンドは除く)。 ステレオは本作が初登場。後に『青盤』や『Magical Mystery Tour』のCDにも収録。 モノラルはステレオよりもフェイド・アウトが遅く、やや長めに聴けます。 アナログ盤ではシングル、他にCDシングルや『Mono Box』(2009年)内の 『Magical Mystery Tour』のリマスター盤で聴く事が出来ます。 疑似ステレオは『Magical Mystery Tour』のアメリカ盤LPと、 80年代半ばまで流通していた日本盤LPで聴く事が出来ましたが、 CD化以降はCD・LP共に通常のステレオ・ミックスに差し替えられています。 『Yellow Submarine Songtrack』(1999年)には、Remixが収録され、 通常のステレオとは特にヴォーカルのミックスが異なります。 フェイド・アウトもやや早め。 気が向いたら、つづく。 本日のBGM:Sparks「I Want To Hold Your Hand」(from"Big Beat"1976)
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