今日のひとりごと

好きな曲やアーティスト、観に行ったライヴ等を紹介。 また、HPの更新情報もこちらでお知らせしています。

The Beatles『Abbey Road』

アビイ・ロードアビイ・ロード
(2009/09/09)
ザ・ビートルズ

商品詳細を見る


1. Come Together
2. Something
3. Maxwell's Silver Hammer
4. Oh! Darling
5. Octopus's Garden
6. I Want You (She's So Heavy)
7. Here Comes the Sun
8. Because
9. You Never Give Me Your Money
10. Sun King
11. Mean Mr. Mustard
12. Polythene Pam
13. She Came in Through the Bathroom Window
14. Golden Slumbers
15. Carry That Weight
16. The End
17. Her Majesty
[2003年7月26日に作成したものを加筆・訂正]
4人でレコーディングしたものとしては最後となった1969年9月発表の作品。
EMIのレコーディング・スタジオの前の横断歩道で撮影された
アルバム・ジャケットから生まれた"ポール死亡説"が物議を醸し、
その影響も含めて、全世界で爆発的なセールスを記録。
んー…なんだかそれだと週刊誌やワイドショーネタで売れたって印象も…(笑)
では中身はどうかっていうと、そういうネタを抜きにしても、紛れもない名盤。
ビートルズもしくは60年代Rockの到達点のようにも感じる。
サウンド及び8トラックによるレコーディング、シンセの導入、
アルバムの作り等ひっくるめて、次の時代への橋渡し的な側面が表れていると思います。

裏では気が滅入る…テレビや週刊誌のネタになりそうな厄介事ばかりだったはず。
(40年後の2009年って時代も、1969年と結構重なる部分が多いと思う。)
誰か一人のせいにする事も簡単だけど、知らず知らずのうちに歯車が緩み出し、
それが様々なきっかけによって、時間をかけてバラバラになっていったんだと思う。
なにもビートルズに限った事ではないし、人生の中で誰にでも降りかかる事。
このアルバムはそんな中、メンバーとスタッフが集中して作り上げた成果、と思いたい。

(アナログ盤の)A面・B面でそれぞれの味わいがある。
A面はどの曲もシングルに出来そうな曲が揃っていて、
その中にはジョージによる名曲「Something」も含まれている。
それだけでなく、メンバーそれぞれが随所で個性を発揮。
「Oh! Darling」でのポールの迫力のあるヴォーカル・パフォーマンスや、
どの曲でも絶妙なアクセントをつけるリンゴのドラム。
「Maxwell's Silver Hammer」はちょっとハーマンズ・ハーミッツみたいなノリで、
前にテレビで小学生がこの曲を元気に合唱しているのを観たけど、
歌っている方も、歌わせた先生達も歌詞の内容は把握していなかったのでは…(笑)

楽しげな曲調のリンゴの傑作「Octopus's Garden」も歌詞をよく読むと、
殺伐とした"ホワイト・アルバム"のレコーディングを途中で抜け出した
リンゴの心情を物語っているようにも思える。

ジョンの「Come Together」「I Want You (She's So Heavy)」、
この2曲でのブルージーな感覚がとても味わい深く、
デビュー時の「Love Me Do」を聞き返すとその深みの度合いが増す。
特に「I Want You (She's So Heavy)」はブルージーな面の到達点って気がする。
シンプルだけど強烈な歌詞(くどい程繰り返されるけど言いたい事は一つだっていう、
この潔さがまたいいじゃないですか)と、
曲が進むにつれてヘヴィさを増す演奏がグッと来る。
んでもって、延々と続くリフレインが唐突にエンディングを迎え、強烈な余韻を残す。
CDではリマスター盤でもすぐに次の曲が始まっちゃって余韻に浸れないけど、
A・B面のあるレコードやカセットで聴くと特に効果大。
なんとも言えぬ気分に浸かったまんま数秒後、A面をB面にひっくり返して、
心が洗われるようなアコースティック・ギターを聴くってのが、CD登場以前の聴き方。

晴れたと思ったら真夜中の静寂のような「Because」が始まって、
あのB面の聴き所のメドレーが始まる。
未完成で本来ならボツの曲をくっつけただけっていう冷めた見方も出来るだろうけど、
そのまま捨て去るには惜しいと、打開策としてメドレー化を提案した、
その機転とポジティヴさが結果的に功を奏したと思う。
プログレッシヴな展開を見せる「You Never Give Me Your Money」がたまらなくいい。
このメドレーの大分後にこの曲のフレーズが再登場してくるのも、
組曲って感じが強まって気分も高まってくる。けど歌の内容は穏やかではない。
虫の音が聴こえるのでSun Kingがやってくる場面は
ホームレスのいる夜の公園辺りなのか?…と思ったら、どうやらそのようだった。
場面設定は日本なら◯宿辺りがいいかもしれない。
Mustard氏の妹は恐らくその界街では目を引く存在なのだろう。
その女は風呂場の窓から男の家に忍び込み、男は何故か子守唄を歌い、
その時に出来心でもあったのだろうか、男はその後の長い人生、
重荷をずっと背負っていく…っていうかなりいい加減な解釈を書いてみたりする。

アルバムが盛大なフィナーレを迎えたと思っていた20秒後、
「Her Majesty」がまるでCM開けの番組のエンディングのように流れてくる。
元々は「Mean Mr. Mustard」と「Polythene Pam」の間に入れる予定が省かれ、
でも捨てるにはもったいない…と、スタッフの一人が機転を利かせ、
メドレーの一番後ろにくっつけたのが、最終的にそのまま採用されたとの事。
CD化されてからは曲名がクレジットされているけど、
やっぱりこういうのは"Secret Track"として何も知らずに聴くとより楽しめる。

…って書きたい放題に書いてしまいましたが(汗)
一番最初に聴いた時の事を思い出してみると…。
80年代半ばに、NHK-FMで何日かにわたって
ビートルズの音源全部流すっていう特番があって、
その時点で持ってなかったアルバムを必死に録音したような憶えが…(笑)
しかもその番組…あ、その別の話題は次の機会にという事で。
その番組で初めて『Abbey Road』を全曲聴いた。小学4年か5年生の時。
当時って、高音が強調されてやけにエコーの効いたサウンドが全盛だったんで、
最初聴いた時はモコモコしてて違和感ありまくりで、ぼんやりとした印象しかなく(冷汗)
1年後にベスト盤で「Come Together」と「Something」を聞き返して、
ようやく興味を持てたっていう…でもそれから、聴く度に色んな発見が出てくる。
2009年9月にリマスター盤が出た現在でさえ、ま〜だ気付かなかった部分が。
今度の26日でもうすぐ発売されてから40年経つっていうのに。
そして、40年経つ今でもあの横断歩道で記念写真を撮る人達も絶えずいる(笑)
[オススメのカヴァー・ヴァージョン]
「Come Together」
◎Aerosmith『Greatest Hits』
「Something」
◎沢田研二『Gentle Guitar Dreams』
「Because」
◎The Wild Ones『ザ・ワイルド・ワンズ CD BOX』
「Polythene Pam」
◎ザ・ゴールデン・カップス『ロック画報 12』
「She Came in Through the Bathroom Window」
◎Joe Cocker『Joe Cocker!』

090913b.jpg

「おまけ:別ヴァージョンについて(簡易版)]
ここに記載するヴァージョン/テイク違いは"簡易版"です。
個人的に把握している範囲内で、大雑把に書いてありますが、
もっと細かく、深ぁ〜く知りたい方は、
12月に下記の本が出ますので、そちらもご参照ください。
ザ・ビートルズ全曲バイブル  公式録音全213曲完全ガイドザ・ビートルズ全曲バイブル 公式録音全213曲完全ガイド
(2009/12/03)
日経エンタテインメント!

商品詳細を見る


1. Come Together
(a)収録時間の都合だったのか、フェイド・アウトの早いヴァージョンがある。
ジョンが「ぁ〜」とか言っている間に終わってしまう。
◎『20 Greatest Hits』(LP=東芝EMI EAS-91047/1982年)
(b)未発表だった別テイク(Take 1)。
『Anthology 3』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1996年)

2. Something
1969年2月25日に録音されたDemo。
『Anthology 3』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1996年)

3. Maxwell's Silver Hammer
未発表だった別テイク(Take 5)。
『Anthology 3』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1996年)

4. Oh! Darling
1969年1月27日、未発表アルバム『Get Back』のセッション時に録音された別テイク。
『Anthology 3』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1996年)

5. Octopus's Garden
未発表だった別テイク(Take 2)。ヴォーカルは仮歌。
『Anthology 3』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1996年)

8. Because
ヴォーカルのみを収録したヴァージョン。
『Anthology 3』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1996年)

11. Mean Mr. Mustard
1968年5月、『The Beatles』製作直前に録音されたDemo。
『Anthology 3』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1996年)

12. Polythene Pam
1968年5月、『The Beatles』製作直前に録音されたDemo。
『Anthology 3』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1996年)

13. She Came in Through the Bathroom Window
1969年1月22日、未発表アルバム『Get Back』のセッション時に録音された別テイク。
『Anthology 3』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1996年)

16. The End
リリース・ヴァージョンではカットされたパートを多く含んだ別ヴァージョン
『Anthology 3』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1996年)
本日のBGM:Cilla Black「It's For You」(1964)

The Abbey Road Decade 1963-1973The Abbey Road Decade 1963-1973
(2002/12/27)
Cilla Black

商品詳細を見る

テーマ:ビートルズ関連 - ジャンル:音楽

The Beatles | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<The Beatles『Let It Be』 | HOME | The Beatles『Yellow Submarine』>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |