The Beatles『With The Beatles』2009-09-13 Sun 01:00
1. It Won't Be Long 2. All I've Got to Do 3. All My Loving 4. Don't Bother Me 5. Little Child 6. Till There Was You 7. Please Mr. Postman 8. Roll over Beethoven 9. Hold Me Tight 10. You've Really Got a Hold on Me 11. I Wanna Be Your Man 12. Devil in Her Heart 13. Not a Second Time 14. Money (That's What I Want) [2001年頃に作成したものを加筆・訂正] 1963年11月に発表されたイギリスでのセカンド・アルバムで、 英チャートでは前作『Please Please Me』を抜いて第1位を記録。 強烈なインパクトを受けるハーフ・シャドウのジャケット写真は ハンブルクでの巡業時代に出会ったAstrid Kirchherrの発案で (髪型を含め、彼女がビートルズに与えた影響は大きい)、 ビートルズはカメラマン、ロバート・フリーマンの協力で撮影。 前作同様、全14曲中オリジナルが8曲、カヴァーが6曲という構成。 イギリスでのシングル・カットや、元々シングルだった曲は一切なし。 『Please Please Me』ではまだ米ポップスの名残を感じさせたけど、 このアルバムでは全編疾走感溢れるビート・ナンバーが多く、 特にリンゴのドラムは様々なフィルを含め、聴き所満載。 カヴァーではチャック・ベリーの「Roll Over Beethoven」、 ドネイズというガール・ポップスの「Devil in Her Heart」のほか、 マーヴェレッツの「Please Mr.Postman」(後にCarpentersでもヒット)、 Smokey Robinson & The Miraclesの「You Really Got A Hold On Me」、 バレット・ストロングの「Money (That's What I Want)」といった アメリカのモータウン・レーベルの作品をいち早く取り上げている点にも注目したい所。 「Money (That's What I Want)」って、今でも色んなバンドが歌っているけど、 どれもコーラスが中途半端で、あまり金も自由も欲しがった歌い方をしてない(笑) ストーンズによるドス黒いヴァージョンも甲乙つけがたいものがあるけど、 この曲に関してはビートルズのヴァージョンに勝るものはない。 ジョンの「I Wanna Be Free!!」っていうアドリブの叫びが最高。 ビートルズ・ヴァージョンがオリジナルを上回ってるって言われる事があるけど、 この曲と「Please Mr. Postman」は正にそれが当てはまる。 R&B系のナンバーも目立つけど、そんな中にぽつんと、ポールの趣味なんでしょうけど、 「Till There Was You」のような爽快な曲が入っているのも面白くて、 フツーのロック・バンドならまず取り上げそうにないタイプの曲だけど、 こういう視点も、世界的に成功した要素の一つになったんだと思う。 オリジナルも前作にも増してビートの効いた曲が多い反面、 何故かステージで取り上げられていない曲が多い。 その中ではジョージの初のオリジナル「Don't Bother Me」、 「She Loves You」路線の「It Won't Be Long」、 良くも悪くもマージー・ビートっぽい哀愁が漂う「All I've Got to Do」が聴き所。 ベストはポールの「All My Loving」。一見軽快なポップ・ナンバーのようにも思えて、 実は各メンバーが様々な要素(主にリズム)を絡めていて、奥が深い! 先にThe Rolling Stonesに提供していた「I Wanna Be Your Man」は、 リンゴのヴォーカル・ナンバーとしてビートルズも取り上げ、 1966年の武道館公演でも演奏されていました。 レコーディング面ではダビングも増えていて、 リード・ヴォーカルもダブル・トラックの率が増えている。 このアルバムの制作が終盤に差し掛かる頃、 シングル「抱きしめたい」の録音からいよいよ、 4トラック・レコーディングの時代に突入し、 ビートルズの快進撃は世界的なものへとなっていきます。 [個人的な思い出] 最初に聴いたのは80年代半ば、FMでビートルズを全曲流す番組が数日間放送されていて、 その時に90分テープの片面に録音して聴きました。CD化前なのでステレオ盤。 もう…上にあれこれ書いてある事一切抜きに、一発で夢中になりました。 この曲は苦手とか、これは今ひとつとか、このアルバムでは思った事はないです。 あとこの時は自分の部屋ではなく、母親の実家(秋田県)にあったラジカセで、 外に広がる田んぼを観ながら聴いていた憶えが。 あ、そういえばその時のそれ以外の事は憶えていない…(笑) [おまけ:別ヴァージョンについて(簡易版)] ここに記載するヴァージョン/テイク違いは"簡易版"です。 個人的に把握している範囲内で、大雑把に書いてありますが、 もっと細かく、深ぁ〜く知りたい方は、 12月に下記の本が出ますので、そちらもご参照ください。
3. All My Loving (a)モノラル、(b)ステレオ、(c)イントロ付きステレオ、(d)ステレオ別ミックス、 個人的に把握しているのは以上の4つ(ステレオをモノ化したものを除く)。 (b)(c)のステレオは左=演奏、右=ヴォーカルというミックス。 (c)はオランダで発売されていた編集盤に収録されている別ヴァージョンで、 ハイハットによるイントロが入っています。未CD化。 (d)は1993年に『赤盤』のCD化に伴い新たに作成されたもので、 ヴォーカルが中央に移動しています。 ◎『The Beatles 1962-1966』(CD=東芝EMI TOCP-8705〜6/1993年) 5. Little Child ステレオ・モノでヴォーカルの音量のバランスが異なります。 違いはフェイド・アウトに出ていて、ステレオは均等に終わっていきますが、 モノラルでは演奏よりも先にヴォーカルの音が小さくなっていきます。 米Capitol盤『Meet The Beatles』は単にステレオをモノ化したもの。 8. Roll Over Beethoven モノ・ステレオ共に大きな違いはありませんが、 例外として、米Capitol盤『Second Album』収録のステレオ・ミックスは 深いエコーがかけられています。 ◎『The Capitol Albums Vol.1』(CD=Capitol X66878/2004年) 9. Hold Me Tight 手拍子とバック・ヴォーカルの入り方がモノラル・ステレオで異なります。 判りやすいのはエンディングで、2分20秒付近の「You〜ふぅ〜ふぅ〜ん」の所で ステレオではハモリが入りますが、モノラルにはそれがない。 その他にも細かい違いあり。 米Capitol盤『Meet The Beatles』は単にステレオをモノ化したもの。 11. I Wanna Be Your Man ステレオはモノラルよりもフェイド・アウトが長い。 米Capitol盤『Meet The Beatles』は単にステレオをモノ化したもの。 13. Not a Second Time モノラルはステレオよりもフェイド・アウトが長い。 米Capitol盤『Meet The Beatles』は単にステレオをモノ化したもの。 14. Money (That's What I Want) モノラル・ステレオでミックスがハッキリと異なる。 モノラルはピアノとスティックの音で軽快に始まりますが、 ステレオはピアノが右から聴こえ、その後に勢いよくギターとドラムが入り、 インパクトでいえばステレオ・ヴァージョンの方が上。 なお、ステレオはヴォーカルが中央から聴こえますが、4トラック録音ではなく、 2つの異なるモノ・ミックスをシンクロさせたものだそうです。 また、米Capitol盤『Second Album』収録のステレオ・ミックスは 深いエコーがかけられています。 ◎『The Capitol Albums 1964』(CD=Capitol X66878/2004年) 本日のBGM:Thunderclap Newman「Something in the Air」(from"Hollywood Dream"1970)
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